国際出版事業

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日本の精神性と美意識を世界に遍く伝えるために

「Japan Concept Book」発刊

中国大陸や朝鮮半島、そして遥か西域から渡ってきた文物を受け入れ、独自の力と美意識で釀造し続けてきた日本。それらは室町時代に一気に洗練の度を深め、現代にまで連綿と伝わる日本文化の基礎を作りました。

海外に於いても深い関心が示される茶道や華道も、室町期にその淵源があります。
それらの「かたち」の背景には、日本独自の精神性と美意識があります。

日本文化の精神性と美意識を伝える試みは、岡倉天心の「茶の本」、新渡戸稲造の「武士道」、宮本武蔵の「五輪書」、また米国のルース・ベネディクトによる「菊と刀」等を例外として、これまでほぼ等閑視されてきたと云えるでしょう。

雅藝日本文化協会では、改めて日本文化の精髄を、普遍的な媒体としての英語本のシリーズ書籍「Japan Concept Book」としてまとめ、国内及び世界に向けて発信することにいたしました。

今だからこそ本

世界にのこる
未来にのこす
知の集約である文字

日本文化への注目が高まる昨今、その本質を伝えることはとても難しいと感じます。ガイドブックや写真集からではその精神性や美意識までの理解に到達することはできません。価値観の違う海外の方々に、目に見えない日本の心や魂を伝えるためにどうしたらいいのか。そこで考えた一つの方法が「日本を知る骨格の系譜」のシリーズ本です。主軸である精神論を、様々な考えを持った異なるジャンルの識者たちによる言葉で紡ぎ、共感を作りあげていきたいと考えます。日本文化といえば、この「Japan Concept Book」だと世界でいわれる存在を目指します。

百年後も存在し、海外のライブラリーに美しくたたずむシリーズ本を我々と共に作り上げていきませんか?

企画概要

構成と流通

1シリーズ10巻を想定。
3シリーズ計30巻で構成。

1巻につき1,000冊を出版。

各国大使館、美術館、図書館、ホテルなどに寄贈。
海外主要都市書店に配本。

各テーマ(予定)

シリーズ壱

日本文化精神論 こころ、見えざるもの

「わび」「さび」「うつろひ」「あはれ」「をかし」「清明」「氣」
「言霊」「余韻と余白」「美徳」「品と格」等

「わび」「さび」「うつろひ」「あはれ」「をかし」
「清明」「氣」「言霊」「余韻と余白」「美徳」
「品と格」等

シリーズ弐

匠と技 かたち

「きもの」「焼き物」「日本料理」「染織」「色」「四季」「やまとことば」
「寸法」「文様」「飾り」等

「きもの」「焼き物」「日本料理」「染織」「色」
「四季」「やまとことば」「寸法」「文様」「飾り」等

シリーズ参

芸能と芸道 型、祈り

「祭り」「和歌」「茶の湯」「書」「香道」「礼法」「俳諧」「能楽」「文楽」
「狂言」「歌舞伎」「庭」「神道」「仏教」等

「祭り」「和歌」「茶の湯」「書」「香道」「礼法」
「俳諧」「能楽」「文楽」「狂言」「歌舞伎」「庭」
「神道」「仏教」等

制作手法

雅藝日本文化協会会員はサポーター(後援者)として、本づくりにご参加いただくことができます。サポーターは、この本の特徴である「精神論」というテーマの中から、後世に遺し、研究し、集成したいタイトルを選ぶことができます。

サポーターが選んだテーマを基に研究編集作業が始まり、出版にむかいます。サポーターはキュレーター(責任編集者)を選定することもできます。編集委員とともにチームで各巻のテーマをまとめていきます。各ジャンルの方々へ原稿を依頼し、いろいろな観点からテーマを解析していきます。

編集委員によってさらに日本文化の古典、随筆、論文を精選(新規書下ろし原稿含む)し、構成。テーマによっては写真や作品等も収録し、日本の知性を集成していきます。

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